子供が多い場合など、一部屋を3人の子供で使うケースもあると思います。今回は子供部屋の定番の広さである6畳の子供部屋を3人で使う場合の、インテリアや収納アイデアをご紹介します。6畳の部屋を3人で使うのは結構窮屈なので、しっかり工夫をしていくことが大切です。
●3人の子供で6畳の部屋を使うのは結構窮屈
まず前提として、6畳の部屋を3人の子供で使うのは結構窮屈で、レイアウトや収納をかなり工夫しなければいけません。そのためあまりおすすめできる部屋の使い方ではありませんが、部屋数が少ない場合や子供の人数が多い場合など、仕方がないケースもありますよね。
ただ子供の年齢にもよりますが、ある程度大きくなってきたら6畳の部屋を二人で使うのが限界なのではないでしょうか。そのため小さいうちは3人で一部屋でも良いかもしれませんが、それなりに子供たちが成長してきたら、部屋を分けたり区切ったり、より広い家に引っ越したりする必要性も出てくるでしょう。
●3人で6畳の子供部屋を使う場合には「ベッドをどうするか」をまず決める
子供部屋にある大きな家具といえば、ベッドですよね。3人で子供部屋を使う場合にまず考えたいのが「ベッドをどうするのか」ということです。ベッドは大きくて場所を取りますので、慎重に選びましょう。また6畳と一口に言っても間取りは部屋によって異なると思いますので、実際の部屋に合った方法を実践してみてくださいね。
○三段ベッドを活用する
3人で子供部屋を使う場合にまず検討するのが、三段ベッドではないでしょうか。三段ベッドは二段ベッドに簡易ベッドがプラスされたようなタイプのベッドで、三人の兄弟姉妹で一部屋を使う場合に活用されることが多いものになります。
三段ベッドを使う場合だと、一応各自のスペースが確保されるので、多少のプライバシーには配慮できるのではないでしょうか。ただ三段ベッドはそれなりに場所を取る家具なので、ベッド以外に何か大きな家具が子供部屋にある場合や、6畳といっても特殊な間取りの場合には、置くのが難しいケースもあります。その点にだけは注意してください。
ちなみに三段ベッドを買うのであれば、将来的に部屋を区切ったり分けたりする可能性を考慮して、シングルベッド3つとしても使えるようなタイプのものが良いと思います。分解してそれぞれのシングルベッドとして使うことができるのであれば、三段ベッドとして使わなくなる日が来ても、無駄にもならないですよね。意外とシングルベッドとして使える二段ベッドや三段ベッドは結構ありますので、色々調べてみることをおすすめします。
○二段ベッド+ロフトベッドを置く
三段ベッドを置く代わりに、二段ベッド一つとロフトベッドを一つ置くという方法もあります。ただし三段ベッドを置くよりも場所を取る方法なので、間取りによっては難しい場合もあると思います。
二段ベッドとロフトベッドを置くのは、3人の子供に年齢差がある場合におすすめの方法となります。例えば幼稚園児2人と中学生1人という3人の兄弟姉妹で子供部屋を使う場合、幼稚園児の子供たちは二段ベッドを使い、中学生の子供はロフトベッドを使うことになるでしょう。その場合、ハイタイプでベッドの下がデスクになっているロフトベッドを選べば、中学生の子供の勉強スペースも確保することができるんです。ロフトベッドは子供のプライベートスペースが確保しやすい&収納などにも使えるため、複数の子供で一部屋を使う場合にかなりおすすめの家具となります。6畳だとロフトベッドを3つ置くのは無理ですが、子供部屋が広い場合には子供の人数分ロフトベッドを置いてあげるのも良い方法だと思いますよ。
○ベッドを置くのではなく布団にする
子供部屋をできるだけ広々使いたい場合や圧迫感を出したくないのであれば、ベッドを置かずに布団にするのもありです。布団は上げ下げが面倒ではありますが、寝るとき以外は布団を片付けることができるので、狭めの部屋でも広々使えるというメリットがありますよ。
布団は和室で使うものというイメージが強いかもしれませんが、フローリングの洋室でも問題なく使用できます。ただしフローリングの部屋に布団を敷くと冷気が気になるかと思うので、厚手の敷布団を使ったりするなど、多少の工夫は必要になります。
○子供部屋ではない別の部屋で寝るようにする
子供が小さいうちは、子供部屋は子供たちが遊んだり学んだりするための部屋として使用し、寝るときは別の部屋を使うという方法もありです。例えば「子供の友達が来たときやおもちゃで遊ぶときには子供部屋を使い、寝るときは両親と一緒の部屋を使う」といったような感じです。子供が小さいうちは、子供部屋で寝ないというケースも少なくないのではないでしょうか。子供部屋で寝ないのであればベッドを置く必要がないので、3人で6畳の子供部屋を使う場合であってもそこまで窮屈さは感じないはず。できるだけ大きな家具を置かずにプレイスペースを広めにとれば、子供たちがのびのび遊ぶことができるはずです。
●学習机を置くと窮屈になるので「置かない」選択を
子供部屋に置く大きな家具と言えば、学習机もありますよね。学習机は必ずしも必要なものではないので、置かないという選択もあります。6畳の部屋に学習机を3つ置くのはあまり現実的ではない (ベッドを置かなければ可能ですが部屋がかなり窮屈になってしまう)ので、大きな学習机は置かない方が良いでしょう。学習机がなくても勉強することはできますし、小さな机などで代用することも可能です。
○勉強するときはリビングで行うようにする
学習机を子供部屋に置かない場合、「宿題や勉強をするときにはリビングやダイニングで行う」という方法をとると良いと思います。特に子供が小さいうちは、親の目が届くところで勉強や読書などをしている方が安心ですよね。リビングやダイニングで勉強をすることにしてしまえば、学習机がなくても特に問題はないでしょう。またリビング・ダイニングで過ごす時間を増やすことで、親子のコミュニケーションもとりやすくなるはずです。
○テーブルが必要になったときのために折りたたみテーブルを用意しておく
子供部屋でどうしても作業がしたい場合や、子供の友達が来たときのために、折りたたみテーブルを一つ持っておくのもおすすめです。折りたたみテーブルであれば使わないときにはコンパクトな状態で収納しておくことができるので、子供部屋が狭くても使いやすいですよ。
○それぞれの子供に机を用意したい場合は省スペースタイプのものを選ぶ
受験生の子供がいる場合など、それぞれの子供に専用の机を用意する必要があるケースもありますよね。子供一人一人に机を用意する場合には、できるだけ省スペースタイプの机を選びましょう。コンパクトな机なら、3人分並べてもそこまで圧迫感が出にくいと思います。また机の下に収納があるタイプのものなどもおすすめです。3人で一緒の子供部屋を使う場合収納スペースが足りなくなるケースがあるためです。収納付きの家具を活用すれば、細々とした子供の物もすっきりしまうことができるはず。
●収納も工夫することが大切
3人の子供で6畳の子供部屋を使用する場合には、収納も工夫する必要があります。子供部屋にクローゼットがある場合であっても、3人で使うとなると少々手狭ですよね。特に子供が大きい場合には物も多くなってくると思うので、ごちゃごちゃしないようにしっかり工夫をしていきましょう。
○収納はそれぞれの子供専用のスペースを作って混ざらないように気を付ける
大切なのは、子供の物がごちゃごちゃ混ざらないようにすることです。各自が自分の物を自分でしっかりと管理することができるようにしましょう。例えばクローゼットを使う場合でも、スペースをきっちり分けたり、各自に自分のものを入れる収納ケースやカラーボックスなどを用意してあげたりしましょう。
また6畳の子供部屋を3人で使うとなるとクローゼットだけでは物が収まりきらなかったりすることもあると思います。そもそも子供部屋として使っている部屋にクローゼットや押し入れが無いケースもありますよね。そういう場合には、収納付きの家具を活用すると良いと思います。引き出し付きの二段ベッドや、収納棚付きのロフトベッドなどです。またベッド下などのデッドスペースを活用して収納するのも手ですよ。
○片付けやすい仕組みを作ることも大切
子供部屋はどうしても物が散らかりがちですよね。子供が自分で片付けやすい「仕組み」を作ってあげて、散らかりにくい部屋作りをしていきましょう。まず大切なのは、物をしまう場所をあらかじめ決めてしまうことです。どこに何を収納すれば良いのかわからない状態だとどうしても散らかってしまいますが、どこに何をしまうのかが明確だと、ぐっと片付けしやすくなります。物の収納場所を決めるときには、子供が小さい場合でも親だけで決めてしまうのではなく、子供と相談することをおすすめします。また子供が小さいうちは、収納スペースやボックスなどにしまうものの名前を書いておくのも有効ですよ。
●子供が成長したら部屋を仕切ることも視野に入れて
小さいうちは3人で同じ子供部屋を使うのでも特に問題ないかもしれませんが、子供がそれなりに成長したら、部屋を仕切ったり分けたりすることも検討した方が良いでしょう。思春期になったら、子供にもプライベートなスペースというものは必要になってくるからです。また子供の性別が異なる場合にも、早めに部屋を仕切ったり分けたりする必要が出てきます。
〇年齢順に部屋を分ける
部屋を分けるといっても、子供3人に一部屋ずつというのは家のスペース的に難しいこともあると思います。3人で2部屋にする場合や仕切りを作る場合には、まず年齢順に分けると良いでしょう。例えば「小学校低学年・小学校高学年・中学生」という3人兄弟や姉妹なのであれば、小学校低学年の子供と小学校高学年の子供が同じスペースで、中学生の子供が違うスペースを使うような感じです。ただ受験生がいる場合には、受験生に優先的にスペースを確保してあげることも大切です。集中して勉強することができる環境を作ってあげたいですよね。
〇性別で部屋を分ける
子供の性別が異なる場合には、性別で部屋を分けたり区切ったりするのが良いでしょう。例えば「小学生の女の子・小学生の男の子・中学生の男の子」という3人なら、女の子1人と男の子2人でスペースを分けるのがおすすめです。子供の性別が異なる場合には、遅くとも上の子が小学校高学年になるくらいまでには、部屋を区切るか分けるかすることをおすすめします。
〇おすすめの子供部屋の仕切り方
子供部屋を仕切る場合、方法は色々とあります。いくつか方法をご紹介しますね。
①壁や扉で仕切る
しっかりと部屋を区切りたいのであれば、壁や扉を取り付けるのが確実でおすすめです。部屋をしっかり2部屋に分けたい場合に有効な方法と言えます。ただこの方法は工事が必要になってくるので、持ち家でないと結構難しいかもしれません。
②カーテンで仕切る
カーテンで仕切る方法は、手軽にできる上に目隠し効果が高いところがポイントです。カーテンはベーシックなものを使うのはもちろん、ロールカーテンやロールスクリーンなどを使用してもOKです。カーテンは突っ張り棒などで簡単に設置することができるので、賃貸にもおすすめの方法と言えます。
ただしカーテンで仕切る方法は、音などが筒抜けになってしまうので、完全なプライベート空間を確保したい場合や勉強に集中できる空間が欲しい場合にはあまり適さないかもしれません。
③二段ベッドやロフトベッドなど大きめの家具で仕切る
二段ベッドや三段ベッド、ロフトベッドなどの背が高くて大きめの家具で仕切る方法もあります。この方法は簡易的な仕切り方になりますが、家具の配置を変えるだけでできるので比較的手軽な方法と言えます。部屋の真ん中に大きな家具を置いて、その左右の空間をそれぞれのスペースとして使うような感じになります。
●最後に
6畳くらいの子供部屋を3人の子供で使う場合の収納方法や家具の選び方などについて解説をしました。3人で6畳の部屋を使用するのは結構狭めと言えますが、できるだけ工夫をして、子供たちが快適に過ごすことができる空間にしてあげたいですよね。今回の内容を参考にして、取り入れられそうなものがあったらぜひ実践してみてください。
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